日本と海外

日本と海外の国の比較と名古屋愛知情報

生きる為の指標

生きる為の指標

はじめに

報道によれば、「高橋まつりさん」の自殺は、電通のブラック労働と上司のパワハラが主な原因だとされています。私は、 近しい人に何人も自殺者を持っています。いくつかの事が重なっている自殺は起こるのでしょう。しかし主たる原因があります。

この事件にはメディアも無関係ではなく、責任の一端を担っていると考えています。

最近、この事件を取り上げて日本の体質を批判している番組がありましたが、メディアの問題点を分析することも重要です。

現在の指標

日本のニュースでは、国の豊かさを表す指標としてGDPがよく取り上げられます。しかし、GDPは実際には国力や国際的な発言力の基礎を表しているだけであり、国民の生活水準や幸福度とは必ずしも一致しません。

さらに、GDPは経済活動の規模のみを測る指標であり、ソーシャルキャピタル(国民の社会的つながりや信頼関係)などの重要な要素を含んでいません。

GDPは、お金のやり取りを基に算出されますが、その正確な計算式は財務省によって公開されていません。 そのため、継続的な信頼性を疑問視する経済学者もいます。また、為替の変動などにも影響を受けやすい指標です。

国内総生産 - Wikipedia

国内総生産 - Wikipedia

 

名称 10億$ 地域 150
億円
1   アメリカ 22997.5 北米 34,496,250
2   中国 17458.04 アジア 26,187,060
3   日本 4937.42 アジア 7,406,130
4   ドイツ 4225.92
EU
6,338,880
5   イギリス 3187.63
EU
4,781,445
6   インド 3041.99 アジア 4,562,985
7   フランス 2935.49
EU
4,403,235
8   イタリア 2101.28
EU
3,151,920
9   カナダ 1990.76 北米 2,986,140
10   韓国 1798.54 アジア 2,697,810

22年のGDP10位までの国です。

個人の豊かさの元となるのは、一人GDPです。下記に一人当たりGDPの上位10位を載せておきます。

順位 名称 $ 前年比 地域
1   ルクセンブルク 126598.1 EU 18,989,715.0
2   ノルウェー 105825.93 2 EU 15,873,889.5
3   アイルランド 103311.01 -1 EU 15,496,651.5
4   スイス 93657.23 -1 EU 14,048,584.5
5   カタール 83521 4 中東 12,528,150.0
6   シンガポール 82807.65 -1 アジア 12,421,147.5
7   アメリカ 76343.25 -1 北米 11,451,487.5
8   アイスランド 74590.51 EU 11,188,576.5
9   デンマーク 68294.91 -2 EU 10,244,236.5
10   オーストラリア 64813.85 南洋 9,722,077.5

 

メディアの焦点は主に国全体としての経済活動にあります。国民個人の生活水準や豊かさに関する議論においては、一人当たりGDPなどの個人単位での指標がより適切です。また、メディアの報道も主に国全体や団体中心になっています。

幸福とは、経済的な豊かさだけで決まるものではありません。 一人当たりGDPは経済的な豊かさを示す指標の一つではありますが、幸福度と完全に一致するわけではないことを理解する必要があります。

報道では、GDPと国民の幸福を結びつけるような表現が用いられることもありますが、GNPは国力を表す指標で国民の幸福とは関係ありません。私たちには幸福を感じて生きる権利があり、そのために努力する必要があります。

お金持ちになることを目的としたサイトが人気を集めているのも、その裏にある目的が幸福を感じることだからです。幸福を追求するための手段の一つがお金を増やすことで、目的ではありません。

幸福には、経済的な豊かさ以外にも、人間関係、健康、自己実現など、様々な要素が関係しています。これらの要素をバランスよく満たすことが、真の幸福につながるのではないでしょうか。

 

提言する指標

信頼性の検証はまだ行われていませんが、以下の指標は既に存在しています。新しい指標の考案も検討する価値があるかもしれませんし、1つの指標では無理かもしれません。

 

世界平和度指数ランキング(IEP - Global Peace Index

順位 名称 単位: 指数 前年比 地域
1位   アイスランド 1.124 ヨーロッパ
2位   デンマーク 1.310 +2 ヨーロッパ
3位   アイルランド 1.312 ヨーロッパ
4位   ニュージーランド 1.313 -2 オセアニア
5位   オーストリア 1.316 ヨーロッパ
6位   シンガポール 1.332 +3 アジア
7位   ポルトガル 1.333 -1 ヨーロッパ
8位   スロベニア 1.334 -1 ヨーロッパ
9位   日本 1.336 +1 アジア
10位   スイス 1.339 +1 ヨーロッパ

世界幸福度ランキング(World Happiness Repor

順位 名称 単位: 指数 前年比 地域
1位   フィンランド 7.804 ヨーロッパ
2位   デンマーク 7.586 ヨーロッパ
3位   アイスランド 7.530 ヨーロッパ
4位   イスラエル 7.473 +5 中東
5位   オランダ 7.403 ヨーロッパ
6位   スウェーデン 7.395 +1 ヨーロッパ
7位   ノルウェー 7.315 +1 ヨーロッパ
8位   スイス 7.240 -4 ヨーロッパ
9位   ルクセンブルク 7.228 -3 ヨーロッパ
10位   ニュージーランド 7.123 オセアニア
47位   日本       6.129   +7   アジア

男女平等度ランキング(WEF - The Global Gender Gap Report)

順位 名称 単位: 指数 前年比 地域
1位   アイスランド 0.912 ヨーロッパ
2位   ノルウェー 0.879 +1 ヨーロッパ
3位   フィンランド 0.863 -1 ヨーロッパ
4位   ニュージーランド 0.856 オセアニア
5位   スウェーデン 0.815 ヨーロッパ
6位   ドイツ 0.815 +4 ヨーロッパ
7位   ニカラグア 0.811 中南米
8位   ナミビア 0.802 アフリカ
9位   リトアニア 0.800 +2 ヨーロッパ
10位   ベルギー 0.796 +4 ヨーロッパ
125位   日本                 0.647        -9     アジア

 

おわりに

自殺は、遺族初め、多くの関係者を苦しめます。その原因をめぐって色々考えます。

ただ、メディアの報道姿勢も重要です。国家に焦点を当てた指標や政治的な出来事に関する報道は一般的ですが、個人や企業に関する報道はあまりなされません。このバランスの取れていない報道姿勢は、一部の人々に不信感を抱かせるでしょう。

また、個人に焦点を当てたドキュメンタリーが企業批判をする際に違和感を覚えるという点も重要です。報道は公平で客観的であるべきであり、ある一方の立場や意見に偏ることなく、事実を正確に伝えることが求められます。企業や個人に対する批判がある場合でも、その根拠や事実を明確に示す必要があります。

指標の観点からも、メディアは公平性と客観性を重視し、バランスの取れた報道を行う必要があります。特定の国や政治的なグループに偏った報道ではなく、広範な視点からの情報提供が求められます。これによって、報道を受ける人々がより信頼できる情報を得ることができると思います。