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コンピュータの処理速度と世界の右傾化

はじめに

人類は認知革命によって言語を獲得し、複雑なコミュニケーションが可能となりました。当初、危険を伝える手段は叫び声や身振りに限られていましたが、言語の誕生によって詳細で複雑な情報を共有する能力が発展しました。この進化により、大規模な集団の形成や協力が可能となり、人類が大きな社会を築く重要な基盤となりました。

20世紀に型AI、自動運転技術、投資システムなど、こうした技術がさまざまな分野で応用され、現コンピュータが登場し、近年では人間を上回る性能を持つ機能が数多く開発されています。対話代社会に大きな影響を与えています。これらの要となっているAI技術を開発する事で、大きな利益を得ようと、各射干競っています。また、AIに必要な大量のデータを収集するために各社が対話型AIの無料版を公開しています。

現代のデジタルトランスフォーメーション(DX)が社会をにどのように変化させるかを考察し、情報処理速度が高速化していった歴史を振り返りたいと思います。

言語の起源と社会的な影響

言語は人類にとって最も重要な発明のひとつです。私たちは言語を通じて思考を深め、他者と複雑な内容を共有することで、社会の発展や文化の継承を実現してきました。

膨大な情報をコンパクトにまとめる言語の仕組みは、思考の道具としても活用され、人類に他の動物とは一線を画す圧倒的な知能をもたらしました。言語によって同じことでも情報量が減り、高速で処理できるようになったからです。画像を使って、考えることを想像すれば言語処理がいかに重要であるか解かるでしょう。

現在言語を持たない部族は確認されていません。言語は音声という形で進化し、個々のアイデアや知識を広範囲に共有する手段を提供しました。そして、文字の発明によって、言語はさらに発展し、現代の社会基盤として欠かせない存在となっています。

言語の起源

さまざまな仮説がありますが、その鍵となるのは「認知革命」です。約7万年前、人類は脳の進化と認知能力によって、言語が出来ていったと思います。それ以前、人々は主に叫び声や身振りを用いて情報を伝えていました。しかし、言語の誕生により、抽象的な概念や過去の経験、未来の計画といった詳細で複雑な情報を共有できるようになりました。

これにより、人類は個人を超えた大規模な集団を形成し、協力を深めることが可能となりました。たとえば、狩猟や採集の効率化、大規模な移住、さらには神話や宗教で、集団への帰属意識が拡がり、集団の結束が進みました。言語の使用は、単なる情報伝達を超え、人類の社会的な発展を支える基盤となったのです。

 

言語と人類の進化

言語は、人類の文化的進化を支える最も強力な道具です。その影響は多岐にわたり、私たちの思考、社会構造、技術革新に深く関与しています。以下に、言語が果たしてきた役割とその意義を探ります。

1. 思考の発展

言語は単なるコミュニケーション手段にとどまらず、思考そのものを形成する重要な役割を担っています。

  • 抽象的思考の可能性
    言語がなければ、「正義」や「自由」などの抽象的な概念を形成し、分析し、共有することは困難です。これらの概念は、社会の価値観を共有し発展させる基盤となっています。

2. 知識の蓄積と継承

言語は、知識の記録と共有を可能にし、文字のよってそれが固定化されました。その結果変質せずに蓄積され、次世代に伝える情報が多くなりました。

  • 技術の進歩
    農業技術、建築、医療などの知識が言語によって体系化され、蓄積されることで、大規模な技術革新が実現しました。

3. 社会構造の形成

言語は、社会的なルールや価値観の共有、集団の調和を支える役割を果たします。

  • 法と道徳の形成
    法律、宗教、道徳といった抽象的な制度は、言語がなければ成立しえません。物語や神話を通じて文化やアイデンティティを形作る力も、言語の重要な機能です。

4. 現代社会への影響

デジタル技術の発展により、言語の可能性はさらに広がっています。

  • 人工知能(AI)との結びつき

    自然言語処理NLP)や対話型AIの進展により、言語は新たな社会変革の推進力となっています。

通信速度の歴史

通信速度も又処理速度の高速化ととに高速化しました歴史です。ここでは、主にデジタル通信を中心にまとめました。

古代~近代

  • 古代: 烽火、伝令など、視覚や聴覚を用いたアナログな通信が主流。
  • 19世紀: 電信が発明され、文字情報が電気信号で遠隔地に伝わるようになる。モールス符号などが利用された。
  • 20世紀初頭: 電話が発明され、音声によるリアルタイム通信が可能となる。

デジタル通信の黎明期

  • 1960年代: コンピュータの登場と通信技術の融合が進み、パケット通信の概念が生まれる。
  • 1970年代: インターネットの前身であるARPANETが開発され、異なるネットワーク間の接続が可能となる。
  • 1980年代: パーソナルコンピュータの普及に伴い、モデムを用いた電話回線での通信が一般的になる。

ブロードバンド時代の到来

  • 1990年代: ISDN (Integrated Services Digital Network) が登場し、従来のアナログ回線よりも高速なデジタル通信が可能となる。
  • 1999年: ADSL (Asymmetric Digital Subscriber Line) が普及し、家庭でのインターネット接続が高速化。
  • 2000年代: 光ファイバーを用いたFTTH (Fiber To The Home) が本格的に導入され、通信速度が飛躍的に向上。

高速化とモバイル化

  • 2010年代: LTE (Long-Term Evolution) の普及により、モバイル通信が高速化。スマートフォンタブレットの普及を加速させる。
  • 2020年代: 5G (第5世代移動通信システム) が商用化され、超高速・大容量・低遅延
 
  • 6G: 5Gを超える次世代通信システムの研究開発が進められており、さらなる高速化や新たなサービスの創出が期待される。
  • 衛星インターネット: SpaceXStarlinkなど、衛星を用いたインターネットサービスが普及し、地上網の届かない地域でも高速な通信が可能になる。

(注)

  • 上記はあくまで一般的な傾向であり、個々のサービスや地域によって異なる場合があります。
  • 通信速度は、回線速度だけでなく、端末の性能やネットワークの混雑状況など、様々な要因によって影響を受けます。

認知革命 - Wikipedia

デジタルトランスフォーメーション - Wikipedia

サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 - Wikipedia

人新世の「資本論」 - Wikipedia

 

幸福と社会の成功者

私たちが「生きていく」目的を一言で言えば、「幸福」になるためです。この「幸福」は人それぞれ異なり、個々人が感じるものです。しかし、自身の「幸福」のために他人を「不幸」にしてよいのでしょうか。それは、「幸福」の本質を問うべき重要な問題です。  

一般的な倫理観に基づけば、「他人の不幸を犠牲にして自分の幸福を追求するべきではない」という考えが主流です。  他者の幸福や権利を尊重することが、真の幸福や調和のある社会を築くために欠かせないといえるでしょう。人は集団なしには生きられません。しかし、多くの成功人は「自分が偉いから成功したのであり、成功できない人はその人に問題がある。」と考えています。そして、アリストテレスエジソンアインシュタイン・ビルゲーツなど発社会構造に影響した人には、達障害的な人格の持ち主が多いと思います。

 

ホンダと日産の統合

本田技研工業(ホンダ)と日産自動車経営統合に向けた協議を開始したことが、2024年12月23日に正式に発表されました。 この統合が実現すれば、両社の販売台数を合わせて世界第3位の自動車メーカーが誕生することになります。しかし、この統合は自動車だけでなく、乗り物の在り方や所有を問うものです。安全性能が上がり、自動運転も走り始めていて、空飛ぶ自動車で、ドローンやヘリコプター・飛行機とボーダレスになってきています。さらにカーシェアリングが実用化し自動車の私有が問われだしています。

背景と目的

これらのベースにはIT技術があります。この統合はエンジンの電動化や自動運転など自動車に詳しいだけでは説明できません。飛行機・船・ドローン・IT技術など多角的な見方が必要です。これらの課題に対応するため、技術開発や生産体制の効率化を図る必要性を感じています。 

この経営統合が行われれば、日本の自動車業界のみならず、世界の乗り物産業に大きな影響を与える可能性があります。今後の進展に注目が集まっています。トヨタはおそらくその意味を理解しているでしょう。

 

人々の「不安」

多くの人はこういった変化が理解できません。そして、急激な変化は人々に不安を与えます。欧米の右傾化もその「不安」からです。昨日と変わらない世界を求めようと保守化する人々が増えました。保守層が支持基盤である「民族主義者」は「反グローバル化」を訴えさらに票を伸ばしまた。

移民問題

移民排斥はトランプ次期大統領の主要政策の一つです。しかし、アメリカ合衆国はヨーロッパからの移民が先住民の土地を占拠したことに端を発します。つまり、白人移民の国です。そして白人以外を神に選ばれた者とは捉えていません。

トランプ氏はkkkの一員でないと信じたいですが、考え方は似ています。

クー・クラックス・クラン - Wikipedia

さいごに

 

私たちは、言語を通じて情報処理を効率化し、高い知能を得ることができました。同時に、言語は集団の帰属意識を高め、民族や人種という枠組みを作り上げました。一方で、電算機(コンピュータ)の処理速度は人間とは全く異なる次元に到達し、通信速度の高速化と相まって社会を急速に変化させています。この変化のスピードが、社会に大きな不安をもたらしています。

その結果、不安と民族主義が結びつき、世界的な右傾化が進んでいます。2024年のアメリカの選挙における民主党の敗北や、トランプ氏の再登場(「トランプ2.0」)も、この背景と無関係ではありません。「アメリカ・ファースト」というスローガンは、他国を犠牲にしてでもアメリカの利益を優先するという主張であり、トランプ氏は有色人種を「神に選ばれた人々」ではなく、「劣った存在」と見なしていると考えられます。

その彼を支持する日本人によるデモ行進が行われ、大手の海外メディアには「正気の沙汰ではない」と報じられた例もありました。これは、それだけ彼らが抱える「不安」が大きいことの証拠だといえるでしょう。