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「報道の自由」と「表現の自由」

報道の自由」と「表現の自由

 

はじめに

「考える」ということは、「知識」を組み合わせることです。知識は本、インターネット、人との会話、ラジオ、テレビ、映像などを通じて五感で得られます。その情報源の割合は時代によって変化します。だから、「表現」は「報道」に左右されることが多いと思います。

言葉の発達により、人と対話することが可能になり、他者の体験や知識を取り入れるようになり、さらに書き言葉によって情報を記録し、西洋では銅板画、日本では浮世絵が作られ、それが発展して印刷となりました。さらに、通信技術が進化し、遠隔地でも情報をコピーすることが可能になり、ラジオ、テレビ、そしてインターネットが生まれました。

偏りを判断する手段は、自らが行う必要があります。自身の立場を把握し、自らの考えが誤っているかもしれないと考える人は、同じような考え方の人から「知性的な人」と見なされます。

YouTubeを見ていると独断的な人が多いのが気になります。言論は人に対して不寛容とも言われます。最近のJ-POPは、自らの判断や得られる情報に関して「本当にそうかな」という疑問を主題にしているように思います。

定義

 

メディアから得られる知識は、以前はテレビやラジオなどのマスコミからが主流でしたが、現在ではインターネットの割合が増えています。特に若い世代では、テレビ番組を視聴せずにモニター上でのネット コンテンツが主流となっています。

 

報道の自由 - Wikipedia

言論の自由 - Wikipedia

表現の自由 - Wikipedia

 

実態

国境なき記者団による、2023年に発表された「報道の自由」ランキングでは、世界を180の国に分けており、90位までは以下のようです。

 

名称 単位: 指数 前年比  
1   ノルウェー 95.18  
2   アイルランド 89.91 4  
3   デンマーク 89.48 -1  
4   スウェーデン 88.15 -1  
5   フィンランド 87.94  
6   オランダ 87 22  
7   リトアニア 86.79 2  
8   エストニア 85.31 -4  
9   ポルトガル 84.6 -2  
10   東ティモール 84.49 7  
11   リヒテンシュタイン 84.47 -1  
12   スイス 84.4 2  
13   ニュージーランド 84.23 -2  
14   チェコ 83.58 6  
15   カナダ 83.53 4 G7
16   ラトビア 83.27 6  
17   スロバキア 83.22 10  
18   アイスランド 83.19 -3  
19   サモア 82.15 26  
20   ルクセンブルク 81.98 1  
21   ドイツ 81.91 -5 G7
22   ナミビア 80.91 -4  
23   コスタリカ 80.2 -15  
24   フランス 78.72 2 G7
25   南アフリカ 78.6 10  
26   イギリス 78.51 -2 G7
27   オーストラリア 78.24 12  
28   モルドバ 77.62 12  
29   オーストリア 77.3 2  
30   トリニダード・トバゴ 76.54 -5  
31   ベルギー 76.47 -8  
32   ジャマイカ 75.89 -20  
33   カーボヴェルデ 75.72 3  
34   セーシェル 75.71 -21  
35   台湾 75.54 3  
36   スペイン 75.37 -4  
37   アンドラ 75.05 16  
38   マケドニア 74.35 19  
39   モンテネグロ 74.28 24  
40   アルゼンチン 73.36 -11  
41   イタリア 72.05 17 G7
42   クロアチア 71.95 6  
43   ドミニカ共和国 71.88 -13  
44   トンガ 71.29 5  
45   アメリカ 71.22 -3 G7
46   ガンビア 71.06 4  
47   韓国 70.83 -4  
48   スリナム 70.62 4  
49   アルメニア 70.61 2  
50   スロベニア 70.59 4  
51   ベリーズ 70.49 -4  
52   ウルグアイ 70.33 -8  
53   ルーマニア 69.04 3  
54   コートジボワール 68.83 -17  
55   キプロス 68.62 10  
56   コソボ 68.38 5  
57   ポーランド 67.66 9  
58   ブルキナファソ 67.64 -17  
59   パプアニューギニア 67.62 3  
60   ガイアナ 67.5 -26  
61   ニジェール 66.84 -2  
62   ガーナ 65.93 -2  
63   モーリシャス 65.56 1  
64   ボスニア・ヘルツェゴビナ 65.43 3  
65   ボツワナ 64.61 30  
66   リベリア 64.34 9  
67   レソト 64.29 21  
68   日本 63.95 3 G7
69   パナマ 63.67 5  
70   トーゴ 63.06 30  
71   ブルガリア 62.98 20  
72   ハンガリー 62.96 13  
73   マレーシア 62.83 40  
74   シエラレオネ 62.55 -28  
75   コモロ 62.25 8  
76   北キプロス 61.73 5  
77   ジョージア 61.69 12  
78   ギニアビサウ 61.57 14  
79   ウクライナ 61.19 27  
80   エクアドル 60.51 -12  
81   コンゴ共和国 60.42 12  
82   マラウイ 60.34 -2  
83   チリ 60.09 -1  
84   マルタ 59.76 -6  
85   ギニア 59.51 -1  
86   モーリタニア 59.45 11  
87   ザンビア 59.41 22  
88   モンゴル 59.33 2  
89   フィジー 59.27 13  
90   ブータン 59.25 -57  
         


下位5つは176位 トルクメニスタン、177位 イラン 、178位  ベトナム  、179位 中国、180位 北朝鮮  となっています。

 

わが国では

2023年の我が国のランキングは68位で、2022年は71位でした。G7諸国の中では特に低い位置にあります。米国は45位で、G7諸国の中では日本に次いで低い位置にランクされています。最近では、「報道の自由度」が認識されるようになってきましたが、過去には、この低いランキングに対する批判が多く、偏った団体によるランキングはであるとする見方がありました。

 

表現の不自由展 - Wikipedia

ヘイトスピーチ - Wikipedia

 

おわりに

わが国には言論の自由はありますが、報道の自由は低いものです。ただ、伝統として忖度するように教育されていますので、本音・点前が異なります。暴力は使いませんが「炎上」炎上はします。

最近ではインターネットにはフェークが多いとの評価が定着しました。その監視施設を持っている国もあり、それを利用して情報操作をしている国のあります。

私たちの社会に対する思考のベースはインターネットを含めたメディアです。ここに目を付けたのが、統一教会だと思います。報道でイニシャティブを握れれば街角での声掛けに比べ圧倒的に多くの信者を増やせます。ただ、統一教会を信仰する人にとってはそれも正しいことでした。元の認識が信者とそれ以外の人では異なっていたのです。

 

youtubeには、若い人は「自分で考えない」との批判がありますが、自分と意見が違うという事でした。彼らが得ている情報が正しいとすると、どこから得ているのか知りたいと思いました。