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バカの壁

バカの壁

 

はじめに

バカの壁』は養老孟司氏(東京大学名誉教授)の大ベストセラーです。

読んだことはありませんが、ネット上にはあらすじや読後感が多く見られます。

「前提が異なる人に何を伝えても受け入れられない」のはある意味当然であり、真実だと思います。

バカの壁 - Wikipedia

 

ジャポニズム

 

開国後の西洋では、『ジャポニズム』が流行し、アールヌーボーを生み出したり、印象派に多大な影響を与えました。日本美術の素晴らしさとして言う事が一般的かもしれませんが、日本美術の中に西洋美術の要素を取り入れていたためです。浮世絵や日本の工芸品は理解できるが、その差異からエキゾチックな魅力が生まれました。

これは、『バカの壁』がない人が多かったからです。

浮世絵には遠近法があからさまに取り入れられたり、エッチング風の作品も存在します。

長崎を通じて西洋の文化を取り入れることも盛んでした。北斎が使っていた「ベロ青」はヨーロッパで発明された顔料、すなわちプルシャンブルーであり、輸入品でした。朝鮮通信使を除いて海外貿易を出島に限ったのは、キリスト教を日本国内に入れさせないためと、貿易による莫大な富を幕府が独占するためでした。浮世絵は木版画のポスターのようなものであり、主に売れることが最優先でした。そのため、西洋の画法も取り入れられました。

上級武士階級は狩野派を好んでおり、伝統を重んじ、明確な上下関係が存在していました。また、儒教からの影響で題材を取る作品も多かったです。当時は、理解しにくいものを尊ぶ風潮がありました。

脳科学

脳の神経回路は使用されると増強され、相互につながっていくという考え方は、神経科学の視点から一般的に支持されています。これにより、特定の思考方法やパラダイムが形成され、それが「壁」として現れることがあります。このような現象には、脳内の神経伝達物質や快楽物質が関与している可能性があります。

例えば、特定の思考パターンが快楽をもたらす場合、脳内で快楽物質であるドーパミンが放出されることが知られています。このような快楽反応がある思考方法やパラダイムに対する強化を促すことがあります。その結果、その思考方法やパラダイムが個人の行動や判断に影響を与え、壁として現れることがあります。

このような神経科学の視点からのアプローチは、人々が特定の思考パターンや行動パターンにとらわれるメカニズムを理解する上で役立ちます。

快楽物質「ドーパミン」をコントロールして人生を変える|脳内麻薬|中野信子 - 幻冬舎plus (gentosha.jp) 

 

実生活では

民主主義は、さまざまな問題について議論し、最終的には多数決によって決定するシステムです。しかし、民主主義は単純な多数決による意思決定だけではなく、様々な制度や手続きを通じて意思決定プロセスを補完することがあります。また、民主主義は少数派の権利や意見を尊重することも重要な要素の一つです。

「一石を投じる」という表現は、民主主義の中で異なる意見や考え方が尊重され、多様性が重視されることを指し示します。このような異なる意見や考え方が議論に加わることで、より豊かな議論や意思決定が可能になります。

言葉の定義は議論の前提として非常に重要です。異なる人々が同じ言葉を使っていても、その言葉の意味や理解が異なる場合があります。そのため、議論をする際には、まず言葉の定義を明確にし、共通の理解を築くことが重要です。

「保守」と「革新」の違いを分かりやすく解釈 | 言葉の違いが分かる読み物 (meaning-difference.com)

なぜ「保守」「革新」という言葉のイメージが正反対になったのか?|弁護士ほり (note.com)

 

おわりに

 
現代は、色々なことが 急速に変化します。技術の進歩や社会の変化によって、私たちの生活や環境が常に変化しています。このような状況下で、色々な前提を知っておくことが非常に重要です。

さらに、異なる文化や価値観、思考パターンを理解することも、現代社会で重要なスキルの一つです。これによって、他者とのコミュニケーションや協力が円滑に行われ、多様性を尊重する社会の構築に貢献することができます。