歴史と世界

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日本

皇国史観の影響と課題

1. 皇国史観とは? 皇国史観とは、日本の歴史を「天皇を中心とした国家の発展」として説明する歴史観です。この思想は、明治維新以降に国家体制の強化を目指して形成され、特に教育や政策の中で用いられるようになりました。皇国史観は、天皇の神聖性や日本…

天皇の起源とアミニズム

はじめに 私たちほとんどの大和民族は、実際には天皇の子孫です。何故、天皇が特別視され、敬愛の対処となったのか。そして、元来天皇はどういった存在でしょうか 。その考察をブログに まとめました。 日本の歴史 歴史区分は以下のように分けるのが一般的で…

縄文人の遺産と影響

日本人のルーツとして、縄文人が注目されていますが、その捉え方には一種の憧れや、ファン心理に似た危うさを感じます。日本は火山性土壌が多く、骨が残りにくいため、縄文人の研究はまだ十分に進んでいない現状があります。比較として、同時期に存在した古…

和歌の美意識と感性

はじめに 和歌は、日本の美意識を深く反映した文学形式であり、その短く簡潔な形式の中に、豊かな感情や自然の美しさ、人生の儚さを表現する役割を果たしてきました。和歌は、日本の自然観や四季への愛着、そして「もののあはれ」や「わびさび」といった感性…

能楽の美意識とわびさび

はじめに 能楽では、地謡や役者が舞台上に上がりますが、役者自身が語ることはなく、仮面のわずかな傾きや動作の少ない所作によって喜怒哀楽を表現します。舞台装置も常に同じで、派手な演出は用いられません。 わびさびと能楽は、どちらも日本の伝統文化に…

武家政権の影響と西洋文化

はじめに 封建時代の日本は、鎌倉幕府、室町幕府、そして江戸幕府という三つの武家政権を中心に展開し、それぞれの時代で政治体制の変遷や京都との関係、西洋との接触と影響が顕著でした。本ブログでは、これらの時代の特徴に焦点を当て、特に日本の文化が西…

武士道と日本文化

はじめに 江戸時代の武士階級は人口比で5%程度と言われています。とても少数でしたが、武士道=日本文化 とされ、伝統の様に言われることがあります。 ここでは、その理由について考えたいと思います。 武士道 - Wikipedia 日本の文化 - Wikipedia 武士 - …

現代の日本社会と中央集権の危険性

はじめに 徳川幕府を振り返ると、単なる独裁政権ではなく、「封建的な統治体制」を持った、緩やかな中央集権的政権と捉えるのが正確かもしれません。西欧諸国は古代ローマ帝国以来の中央集権体制を採用しており、ここのパラダイムが現在の西欧の基準に受け継…

文化の源流:縄文時代の謎を解く

はじめに 縄文人とホアビニアン人、そして縄文時代というキーワードは、日本列島の歴史を深く掘り下げる上で非常に重要な要素です。これらの繋がりをより深く理解するために、それぞれについて詳しく解説していきます。 縄文人とは? 縄文人は、今から約1万6…

海上交通と交易の要衝:古代瀬戸内海の重要性

はじめに 古代の瀬戸内海は、日本列島を東西に繋ぐ交通の要衝であり、その地形や豊かな資源が経済、軍事に大きな影響を与えていました。以下では、この地域の地理的特徴、軍事的な重要性、そして経済活動を詳しく見ていきます。 瀬戸内海 - Wikipedia 地形の…

古代の世界を繋ぐ交易ネットワーク

出雲 はじめに NHKで放送された「中国謎の古代文明」の取材により、三星堆遺跡では紀元前10世紀ごろから周辺との交易が盛んであったとされています。この遺跡からは多数の青銅器や金属製品が発見されており、中国の古代文明が広範な交易ネットワークを持って…

家と個人

家と個人 家制度 - Wikipedia 「家」制度なくなったのに… 嫁、主人、家父長制 結婚後の現実:朝日新聞デジタル 家父長制 - Wikipedia はじめに 明治時代に作られた帝国憲法は民法で定めた家制度の上に成り立っていました。戦後、1947年に廃止されてから75年…

日本の美

日本の美 はじめに 私たち日本に住む者にとって、日本の美を日常的に見ています。東アジアの美は他と大きく異なりますが、日本の美は大陸の影響下にありながらも、中国や朝鮮半島とは少し異なると感じます。美は日常的に見ているものに左右されます。美の探…

日本経済の現状と格差拡大

はじめに YouTubeには、日本が衰退しているために、日本賛辞の記事で溢れています。日本ではバブル経済崩壊後30年経った今でも、不況が続き、物価を考慮した賃金は上がらないままです。消費税と同じ効果がありますが、消費税は価格の10%なのに比べて、…

バカの壁

バカの壁 はじめに 『バカの壁』は養老孟司氏(東京大学名誉教授)の大ベストセラーです。 読んだことはありませんが、ネット上にはあらすじや読後感が多く見られます。 「前提が異なる人に何を伝えても受け入れられない」のはある意味当然であり、真実だと…