ダウ平均株価とS&P500
はじめに
米国株の値動きをダウ平均株価として扱う記事が一般的であり、インデックス投資信託においてもダウ平均がよく用いられています。一方で、S&P500も頻繁に言及されるため、これらの指数の違いを調査しました。
比較
内容や定義を表で比較しました。
項目 | ダウ平均株価 | S&P500 |
指数算出方法 | 30銘柄の株価の単純平均 | 時価総額加重平均 |
構成銘柄 | 米国の大型企業30銘柄 | 米国の大型企業約500銘柄 |
前週比 | +3.27% | +3.49% |
時価総額 | 約9兆ドル | 約33兆ドル |
業種構成 | 金融、製造業、エネルギー、ヘルスケアなど | 情報技術、金融、ヘルスケア、通信など |
指数の特徴 | 米国市場全体の動向をある程度反映 | 米国経済全体の動向を比較的良く反映 |
下図が、値動きのチャートです。
まとめ
銘柄数が30と500と大きく異なるため、米国株の値動きはS&P500の方がNYダウよりも相関が強いようです。加重平均の方が単純平均よりも実際の取引量を反映しているため、S&P500は実際の取引により即した指数と言えます。NYダウの欠点を補うためにS&P500が作られたので、これは自然な流れと言えるでしょう。
現在では、表計算ソフトが広く使われているため、NYダウは時代遅れだと言えます。
しかし、NYダウは電算機が発達していなかった時代に、少数の銘柄で全体の値動きを迅速に表すために生まれた素晴らしいアイデアです。